ルピナス

コロナ禍において、引きこもりの方が外に出やすくなっているとテレビで精神科のお医者さんが言っていた。確かに、三密厳禁、ソーシャルディスタンスにマスクに、と、群ではなく、極力、個の行動を推奨している今の世の中では、群が苦手な人にとっては多少生きやすくなっているのかもしれない。思わぬ産物である。自身のペースを大切に保ちながら社会生活もいいもんだと少しずつ慣れていきゆっくり回復なさることができればいいなと思う。
(13年前。独身で子どもがいなくても、1人で通っていた家庭文庫。勿論今でも行きますよ。家庭文庫は私の憧れです。)

人を知る者は智、自ら知る者は明なり。
人に勝つ者は力あり、自ら勝つ者は強し。
足るを知る者は富み、強めて行う者は志有り。
昔から好きな言葉であるが、人を知るのも自分を知るのも愛おしい行為であると思う。
他者を知れば人との繋がりのもと生かされていることに感謝ができるし、自らを知ればゆったりと構えた心へと整頓ができて、流されない生き方ができる。私はデジタルデトックス以降、自分の琴線にフォーカスした生き方が出来ていると思う。流動的にどんどん入ってくる情報ではなく、無意識のうちにスッと入ってくる情報がある。それが、今、一番、欲していた情報だったりするから、感性を研ぎ澄ました先にあるものを掴めている感覚がある。自分を知る為の時間をひたすら作ることに今一番贅沢を感じている。
(バーバラクーニーのルピナスさんは女性に超絶お勧めする絵本ですので是非です。
この流れで。
一度しかお会いしなかったのに凄く意気投合したママさん、お勧めして下さった映画「マダムインニューヨーク」拝見しました。素晴らしかったです。教えて下さって感謝しています。たぶん無理だけど、このメッセージ届きますよう。)
  先日、小さなきっかけがあったので、横浜に引っ越してしまった心友に久しぶりにメールをした。話の流れで、○○ちゃんはステイホーム楽しめそうだよねと言ったら、やはり図星で、「ステイホームは任せて」と返ってきた。彼女はお裁縫にDIYにお菓子作りに(和菓子まで作っちゃう)となんでもできる人なので、きっと新たなるハンドメイドワールドを創り出して充実させていたことであろう。私もサラリとステイホームは任せてなんて言える自然体にかっこいい女性になりたいよ。と思わざるを得なかった。

「何を失っても音楽だけはいつでも側にあった。」
先日、NHKで放送されたSWITCH 達人達「古沢良太×藤原聡」のインタビューで藤原さんが言ったお言葉。

この番組、ずっと楽しみにしていて。

静かに淡々と深いことを語るお2人を見ていたら本当に心わくわくした~。正しいとされていることが本当に正しいのか、という着眼点を常に持っている古沢さん、「あるべき」や「決められた枠」を解放していく、壊していくっていうところにグッときた。あと、脚本を作る上で人物を魅力的にすればほぼほぼOKというところには、凄く納得。古沢さんが書かれるキャラクターはみんな魅力が濃くて、ずっと後味が強く残る。最新作の映画はもうラストにはその気持ちでいっぱいだった。人物の背景が見える見える。優しいぬくもりいっぱい、満たされた後味だった。前に長澤まさみさんとの対談で過去1番好きな脚本は?との問いにこの最新作だと古沢さんが答えていた。(というかこの質問インタビュアーとして最高!)私も1番好きかもしれない。ちなみに、長澤さんはドラマの最終回だそうだ。あの脚本も神回だった。。)(あーでも「デート」というドラマが私は1番かも。人物描写×演技がもう堪らない。特にお節料理とバレンタインの回。長谷川博己さんの演技で好きなシーンも盛り沢山にある。。)

さて、藤原さんの言葉。
「どんなものを失っても音楽だけはそばにあったし、音楽だけは自分の体に染み付いた存在、だけど、1番近くにあるくせに1番遠くにあって。その矛盾が癖になる。」みたいなことを言った際、古沢さんが素晴らしいこと言うなあと言ったところがまた素敵だった。

「音楽に悩まされるけど、でも結局やっぱり最後には救われていて、その最後の先にはまた悩まされている。」
才能の塊のようなお二人でも悩み葛藤する。人間らしい部分を包み隠さずに自然体で語っていらして、さらには、「あ、そういうことを言いたかった」とか「わかってくださってうれしい」などと共鳴されていて、お互いの素を自然に引き出していて、そういう空気感が素晴らしかったことは何より特筆すべき点であろう。

人と人の出会いが創り出す言葉の奥ゆきよ。。

「Laughter」の歌詞への想いを知ってから藤原さんの弾き語りを聴く古沢さんの表情にもグッときた。押し寄せてくる音霊みたいなものに感極まる古沢さん。その天才2人の空気たるや。音楽や言葉に霊を込められるって羨ましい。録画して良かったー。宝物の回。
また長くなった。なんだろう、「歳を重ねる」って、研ぎ澄ました先にあるもの=好きなものが増えていって、そういう好きなものに囲まれていくということなのかも。

誰しも、心を豊かにしてくれるものがひとつでもあると
いいね。
ルピナスの花言葉、
「imagination(想像力)」
「always happy(いつも幸せ)」「voraciousness(貪欲)」。

Balloon artist mio

風船、音楽、色、子どもたちが大好き。元保育士現役フリーアナウンサー。バルーンショー(実績15年以上)や、グリーティング。生演奏バルーンショーユニット「nejinejimusic」、TSTニュースキャスター、司会等様々なフィールドで活動中。風船と音楽と言葉の魅力を愛を込めてお届けしています。一緒に夢をふくらませましょう♪お仕事の御依頼は↓↓ nejinejimusic@gmail.com