20200928
体調面で安静にしていなければならない友人に、朝ばったり会い、本当に久しぶりで、ふいに会えたので涙がじわじわ溢れてしまいました。
心配していた気持ち、力になりたい気持ちがありながらコロナ禍で以前より人との接触を避けなければいけない状況にあり、気持ちはあるけど何もできていなかったことへの反省と、心配と、変わらない笑顔にホッとした安堵が、顔を見た瞬間波のように押し寄せました。
昨日から竹内結子さんのニュースを見ながら、
自分の周りにいる優しくて真面目で感受性豊かな友人が何人か思い浮かび、元気かな無理していないかなと考えていました。死という選択は重すぎるので話は違いますが、真面目で感受性の強い人ほど、周りに悩みや苦しみや助けを言えないし、甘えられずに明るく笑顔で振るまって一人で抱え込みます。だから、今、私たちがこの竹内結子さんの死を悼み、動揺し、悲しみが広がる中でできることは、周りの人に思いやりを向けましょうということ。優しさは必ず循環し、必ず自分にかえり、周りにもどんどん広がっていきます。そして、1人じゃないよ繋がっているよと誰もが孤独を抱えないような空気を今このコロナ禍だからこそ作っていくべきだと思います。
でも、、憶測で話してはいけませんが、「誰にも相談ができない状況」が一番辛いです。
これは本当に辛いです。憶測はいけないんですが、誰にも相談できず、甘えられず頼れずとても辛く苦しかった、もしそうだとしたら命の灯が消えていく瞬間の孤独感は計り知れません。
さらに芸能人の方は何でも公にされるから相談ができない、イメージがあるので本当のことを言えない、家族のプライバシーも死守しなければならないなどと、悩みや苦しみの中でも四面楚歌で、本当にお辛かったと思います。人の尊厳について考えさせられますし、年々煩雑さを増していくSNSや芸能人の人権についても考えさせられます。そして、自ら休みたいと言えない、言わない人に、大きくあたたかな心で休息を与えてほしかったと思います。大丈夫だよ、休んでいいよ、待ってるよって。心を癒し、自分にだけゆっくり目を向けるための時間、休息や自由や睡眠や安心をあげてほしかった。1番の理解者は自分だよって気づいてほしかった。
乳幼児期に1番育むべきと言われている「生きる力」。美智子様の名言である「幸せな子ではなく、幸せになれる子を育てる」。やはりこのストレス過多、情報過多な現代では、自分で自分を奮い立たせ幸せにしていく力が必要なんです。学校教育で教えてほしいです。時代の変化が顕著なので、学校教育を今一度見直していただいて、未来を担う子供たちに自分の心、人の心を守る方法、メンタルヘルス、ストレスマネジメント、ネットルールなど、現代の状況に合わせて小さいうちから教育していくべきだと思います。勿論家庭でも。昔と今は全く違うので。
私は、20代前半からテレビのお仕事をしていますが、メディア露出が最多の時には誹謗中傷めいたことはありました。そんな時、私が思うようにしていたことを紹介します。「100人いたら99人が味方だよ。たった1人の傷つける人に惑わされずに99人に目を向けて!」って言い聞かせていました、自分で自分に。1か、2か、10かは関係ないんです。明らかに周りには応援してくださっている方や仲間がたくさんたくさんいるんですから、「99を忘れない」精神で乗りきっていました。
また、当時からずっと尊敬している同い年の栂安アナウンサーは、こんなことを言っていました。「学生の頃、いじめてくる子や、傷つく言葉を言ってくる子がいても、「この人は私が想い描く夢の未来の世界には絶対居ないし関係ない。」と心の中で思ってた。」と。
ハッとさせられる思考ですよね。自分で自分の人生を慈しむ力が小さなうちから自然に備わっていたんですね。
一時期私にも立ち上がれないほど辛い時期がありました。溜め込んで溜め込んで落ちるのでそのときにはもうだいぶ苦しくて。緊急性を感じるのにどこの病院をあたっても予約待ちで、さらには、ある機関では事務的にたらいまわしにされ、人のぬくもりを期待した自分が悲しくなり、愕然としましたし四面楚歌を感じました。その後、子どもの健康診断で行っている保健センターの保健師さんに少しだけ話そうと話したら、私の様子に血相を変えてくださり、(個室の)鍵を取り出し、走って個室を開けにいって下さったんですよ。わたし、あの保健師さんの走る後ろ姿を忘れないです。そこから本当に1番信頼できる病院を紹介して下さって今があります。これらのすべての経験を通して強く感じたことは、
もし苦しみを抱えた人がいたら保健師さんのような背中を私は見せたいということ
のみです。目を見て聴いてあげて背中をさすりながら、弱いことは悪いことじゃない、休んでもいい、誰にでももう一度立ち上がる権利がある、大丈夫、と言ってあげたい。
竹内結子さんには相談できる人、頼れる人がいたのでしょうか。いて下さっていたとしても本当の苦しみを打ち明けることがなんらかの理由や性格や環境上できなかったとして、母親である責任感や毎日の育児に赤ちゃんのお世話に睡眠不足が重なり、本当に起き上がれない、呼吸も苦しいという状況は勝手ですが想像できます。どうかいま安らかな思いで眠れていますように。ご冥福をお祈りいたします。
最後に。1人の時間をもらい、すべてを忘れ、手放し、自然にふれ、空や風や海や緑の美しさに心解き放たれる時、人間はいちばん心が安らぐのではないかと思います。竹内結子さんの今いる天国がそういう場所であることを願うと共に、生命力を滾らせていかなくてはいけない私達にとっても自然からパワーをもらうこと、センスオブワンダーをいつまでも忘れず、穏やかに生きていきたいものです。
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